本焼き
窯入![]() |
ガス窯![]() |
焼成後![]() |
当窯で本焼きに使用する窯は、2種類ですが、ここ数年はガス窯を主流として焼成しております。。
ガス窯での焼成温度は約1200度まで上げていきます。
ちなみに、陶器は二つとして同じ色合いに仕上がらないといわれています。
焼成方法には「酸化」と「中性(還元)」があり、釉薬とともに、器の最終的な色合いを決めるのが、この焼成方法です。
ガス窯は登り窯と比べれば、色合いの安定性はありますが、それでも、まったく同じ色合いに仕上がらないのです。
また、風の強い日には、風の吹込みによる変色と防ぐために、焼成を止める場合もあります。
※登り窯
正面![]() |
火入れ口![]() |
焼成後(窯内)![]() |
最高温度は、1300℃以上にもなる、古来からの階段状の焼成窯になります。
薪を使用するため、雨などの湿気に弱く、風が強く吹き込めば、中の温度や酸素濃度が変わり、目的の色が出せなくなるなど、とにかく、ガス窯以上に天候に気を使う窯でもあります。
また、温度が下がったり、火を絶えたりしないよう、一晩中薪を燃やし続けるため、最短でも徹夜での作業になります。
これだけの労力をかけても、窯を開けるまで仕上がりが分からないという、「不確定要素の高さ」が、登り窯の商品の貴重性を高めると考えられます。
しかしながら、その不確定要素も、作家の方に結わせれば、「この位置に置けばこういう色合いが出るだろうという、長年の経験で窯入れを行うのですが、それでも、良くも悪くも裏切られるから面白い」のだと、以前、話に伺った事があります。